天然の木材のデリケートな性質

組子欄間は木でできています。木は金属やプラスチックとは違い、人間のように呼吸して、時間とともに成長します。ですから木は、人間に最も近い材料であるとも言われています。

また天然の木のあの独特の色は、目に優しいと言われてもいます。木でできた部屋に入ると、人間は誰でも、心がなごむものがあるでしょう。それは木の色や、木の香り、そして金属やプラスチックとは違う、温かみのある質感、そういうものを、私たち現代人も、必要としているということなのかもしれません。

天然の木材には、傷がついても、それを復元し、なくしてしまう機能が備わっています。木はそのように呼吸し、収縮を繰り返すわけなのですが、そのことが、木の長所でもあり、また同時に短所であるとも言えるのです。

時期により、湿度は変化し、多くなったり少なくなったりします。また地域によっても、太平洋側は比較的乾燥しているのに対して、日本海側は雪も多く、湿度が高めです。室内にあるのか、屋外にあるのかによっても、湿度は変化します。そのような湿度の変化により、木製の製品は、微妙に変化してしまうのです。

塗装されていない、白木の木材というものは、暖かみがあるのと同時に、非常にデリケートなものなのです。